大阪府立大学体育会弓道部

コラム

 前回の紹介にもあった通り、自称「期待された新人」安井です。これは1月頃から弓道に対して自分を鼓舞するための、いわゆるキャッチコピーであり目標でした。ただ、新人戦は中止されてしまったので、もう過去のお話…
 6.15(月)より部活が再開され、新しい目標にふさわしい新しいキャッチコピー考えようかなと思いました。私は、これからも弓道に対して真剣に向き合っていきたいです。というわけで、本日は、私の弓道に対する今の考えを、お話ししたいと思います。

 私はこの1年間、弓道に対してかなりの時間をかけてきました。入学時にはゼロだった弓道の知識も、自分の意欲、そして上回生や同期の支えによって増やしてきました。例のウイルスにより、弓道ができなくなった時でも、どうすれば上手くなるのだろうか?、ということを毎日のように考えていました。友人との話し合いを通して、みんなに当てはまることを理論的に考えてみたり、自分の身体の特徴によるクセみたいなものを考慮した上でどういうやり方がいいのかを考えたりもしました。
 こうして色々考えて、自分の中ではっきりしたことがいくつかあります。まず、やはり基本が大事ということです。基本ができていないと、上手くはなれません。ですが、いつまでも基本基本とばかり言っていて、あるところから上手くなれないというのでは意味がないのです。上手くなるには基本は大前提として、次の段階に進む必要があります。それは、どうすれば中るのかを、自分なりにじっくり考えてみることです。
 3月末までの私は、弓道の練習といえば、実際に引く時間のことしか考えていませんでした。しかし、本気で上手くなるには、それだけでは絶対に無理や!、ということに気づきました。練習よりももっと大切なのが、自分の射をじっくり見つめ直し、自分を知り、何がダメなのか、どうすればよいのかを考えるための時間を取り、そしてそれを次の練習に活かすことです。私は思ったよりも、自分の射を的確に自分で説明することができないということに気づき、まずは自分を知るところから始めなければならない、と思いました。
 自分の射を知る・見つめ直す、最も簡単であり、かつ重要な方法は、たくさんいる同じ志を持つ友人に協力してもらうことです。つまり、動画を撮ってもらい、一緒に考えてもらうことです。この方法のいいところは、自分の射を動画で見れることはもちろん、友人と考えれることで相談した人数分の知識が得られることです。他の人が持っているノウハウが、意外にも自分の射の問題点の解決につながることがあるのです。さらに、この方法の最もいいところが、自分の引き方を友人に覚えてもらえることです。自分の射を友人に知ってもらうと、自分の射を考えた上でのアドバイスが期待でき、自分自身が上手くなりやすくなります。
 動画を蓄積すれば、過去の自分と今の自分を見比べることもできますね。いいことしかありません。さらに、友人と共通の話題で盛り上がれます。好きなことで、友達と盛り上がれるのって、本当に楽しいのです!また、熱意ある友人が私の周りには、たくさんいるということも、喜ばしいことです。お互いが、射技も知識も親睦も深められることができるのが本当に良いところです。
 これからは、いろんな人に協力してもらいながら、自分の射を磨き、洗練されたものにしていきたい、と思っています。というわけで、同期のみんなへお願いがあります。「これからも私にお付き合いお願いします!私は上手くなりたいんです!もちろん頼ってくれたら、私も一緒に考えます!」

 前置きがとても長くなってしまいましたが、ここでキャッチコピーのお話に戻ります。私の新しいキャッチコピーは、「約束された9割射手!」で行こうと思います。上手くなりたいという漠然とした目標を明確なものにしてみました。

 ここまで好き放題書いてきましたが、一応ここは新歓の場なので、それらしいことを言っておきます。実は、この府大弓道部、いろんな人がいます。弓道を学生生活の傍ら楽しむ人、熱心にやる人、頭のおかしいくらいガチでやりすぎてしまう人など様々です笑。大学生の弓道は様々なカタチの楽しみ方があり、どういうカタチでもいいと思います。たとえ、どんなカタチであっても、人生の中で、大学で弓道をやったということは、間違いなくいい思い出になります。私たちと、人生史に残るいい思い出を作ってみませんか?

 ここで、筆を置こうと思います。次回のコラムは、あかりです。あかりは努力を惜しまず練習を続ける人で、他の人からのアドバイスをノートにメモして大事にしている人でもあります。見習うべきところが多い人です。
文責:安井伊吹